工場のスマートファクトリー化を後押しするウェアラブルデバイス

2018.06.29

皆さまは「スマートファクトリー」とは何か、ご存知ですか? 工場における設備、センサーといったあらゆる機器をインターネットに接続することで、機器の稼動状況や品質などをデータとして可視化し工場全体においての業務・稼動の効率化を実現している工場をこのように呼びます。
いま、IoT機器やウェアラブルデバイスによってこのスマートファクトリー化が進められており、工場における業務効率化は加速しています。今回は、そんなスマートファクトリー化を後押しするウェアラブルデバイスについて具体的な活躍状況などをご紹介していきます。

第四次産業革命はウェアラブルデバイスが起こす!?

18世紀中頃、ヨーロッパでの様々な機械の発明をはじめとし、工業は飛躍的に進化を遂げました。その産業革命の波は日本にも影響し、19世紀末、政府の富国強兵政策のため、多くの産業技術がアメリカやヨーロッパから取り込まれたのを皮切りに日本の工場が作る製品は質・量ともに発展し、どんどんと工場内の業務効率化は進んでいきました。

ですが現在でも、工場の業務効率アップ、生産性向上という課題は当時から変わっておらず、今後もその課題が尽きることは無いでしょう。

現代ではスマートファクトリーと呼ばれ、IoT機器によって多くの業務が最速で行われる工場が増える一方、一部はどうしても人間の手で行わなければならない部分が残っています。工場内でのカート移動、検品業務等、これらの業務をIoT技術によって自動化しようという“第四次産業革命”と呼ばれる大きな変革の波が来ております。

その中の一つとしてウェアラブルデバイスが挙げられます。

ウェアラブルデバイスによって実現される。未来の工場のあり方

AppleWatchやスマートウォッチなど、個人所有のスマートデバイスとして様々な活用がなされる中、今回は業務用ウェアラブルデバイスが工場にて活用されるシーンをご紹介します。弊社が提供するウェアラブルデバイス「Cygnus」では主に下記のようなシーンで活用することが可能です。

品質保証面でのウェアラブルデバイスの活用

生産ラインナンバーの読み取りから検査対象のバーコード読み取りをし、検査結果の入力がその場で行うことができます。また検査の結果、不良だった製品について、どの部分が不良なのか、写真を取りデータベースに保存することも可能です。

様々な機器を使用せず、ウェアラブルデバイスに一元化することができるため、写真を取る際にカメラを落として壊してしまう、検品結果の入力ミスなどの人的ミスのリスクを減らすことができます。
またスマートフォンのアプリでも実施できる、という意見もありますが、スマートフォンでは汎用性が高くアプリを自由に設定し利用されることがあったり、セキュリティ上も情報漏えい等のリスクがあるため活用は難しくなります。ウェアラブルデバイスは業務用の専用端末であり、そうした心配もなく安全に使用できるというメリットがあります。

このように、QA(Quality Assurance)の面でもウェアラブルデバイスを活用できます。
※QA(Quality Assurance)…品質保証。主に医薬品などについて、品質に保証を与えるために必要な検証業務のことを指す。

・生産ラインでのウェアラブルデバイスの利用

生産ラインからのアラートを受信、対応開始時間を記録し、対応時間の測定が可能です。
また対応方法や対応機器も登録ができます。また作業員同士で通話することもでき、広い工場内でのコミュニケーションツールとしても活用できます。

無線や検品機器、また作業員の業務管理がすべてウェアラブルデバイスにまとめられるため、作業員の業務効率化だけでなく、より正確な業務マネジメントにも活用することができ、生産性の向上が見込めます。またハンディターミナルを使用しないため、荷物の運搬など、同時にはできなかった業務を一度に行うことができます。

・ロボット操作シーンでのウェアラブルデバイス活用

カートトランスポーターとの連動により、タッチ操作一つで、指定した場所へ物品を自動で運ばせることが可能です。また、ウェアラブルデバイスの使用者を認識させ、自動で追尾させることができ、重いカートを作業員が運ぶ手間と労力を省くことができます。
※オムロンアジアパシフィック社のオートメーションセンタにて実際のカートトランスポーターを見ることができます。

カートの目的地が決まっている場合、カートトランスポーターの自動運転により、人を介さずに業務を進めることができます。また、自動追尾機能により、作業員の肉体労働の軽減ができますので、昨今叫ばれている働き方改革にも繋がります。

まとめ

<ウェアラブルデバイスでできること>

① 多機能デバイスとしての業務効率化
② 工場内コミュニケーションツールとしての活用
③ ロボットの遠隔操作

こういった技術の進歩によって、未来の製造現場において人間が行うべきは“判断”のみとなりつつあります。近い未来のスマートファクトリーでは本社にいる人間がウェアラブルデバイスから指示を出すだけ、工場は無人なのが当たり前、時代が来るかもしれません。

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