物流業界の成長を後押しするテクノロジーを一挙公開

2018.07.17

先日の大手物流会社のトラックドライバーの労働力不足を起点に、物流業界では人手不足が大きな問題となっています。こうした中物流業界にはテクノロジーを活用することで業務効率化を推進していく波が広がっています。本記事では、物流業界の生産性向上において注目されているAI・ロボティクスのテクノロジーをご紹介します。

物流業界の成長を後押しするテクノロジーを一挙公開

近年、物流業界ではトラックドライバーの労働力不足の問題が深刻であることがメディアで取り上げられましたが、全トラックドライバーの約4割が50歳以上ともいわれており、今後ますます人手不足が進行していくことが懸念されます。そんな中、少子化による労働人口の減少により、人を採用して労働力を確保することも難しくなる一方、いま物流業界ではテクノロジーの活用によって少ない労働人口でも無理なく業務を回せるよう、業務効率化を図る動きが広がっています。

今回は、そうした物流業界における業務効率化のための様々なテクノロジーとその活用方法について、一挙にご紹介していきます。

進化する物流センター内のAI・ロボティクステクノロジー

ビジネスの現場におけるIoTの活用が進み工業用の機械がIoT化されはじめたことで、人やモノの移動・流れや機械の稼働状況などがデジタルデータに変換され全ての情報がネットワークとして繋がるようになってきています。

物流センターでは、こうしたIoT化が進みデータが全てデジタル化され一箇所に集約されるようになったことで、AIやロボティクスを活用して物流センター全体のオートメーション化が急速に進行しています。
今後、例えばモノの管理や輸送・運搬、発注や必要な人員・機器の手配、さらには梱包業務なども、全てロボティクスによるオートメーション化が進み、物流センターはデジタル化・オートメーション化していくのです。これによって、人が作業しなくてはならない業務が減り、人為的なミスの発生も減らすことができるなど、業務効率が飛躍的に改善されると見込めるのです。

このように、物流業界は現在IoT、AI、ロボティクスなどのテクノロジーによって、業務の効率化が進められることが予想されます。

■【参考記事】ウェアラブルデバイスで物流倉庫が変わる! 梱包業務を効率化するIoT

再配達・トラック待ち時間を解消する配送効率化テクノロジー

物流業界のとりわけ配送業において、先方が不在だった場合の『再配達』や積荷の届け先の倉庫での『待ち時間』は、業務効率特を著しく下げている大きな問題です。
現状として、再配達率は平均20%前後といわれ、スタッフの工数を増大させるだけでなくそれにともなった人件費の増加や配達に掛かる時間・ガソリンなどのエネルギーのロスが発生し、コストアップの要因となっています。またトラックが目的地の倉庫に到着しても混雑によって積荷を下ろすまでに2~3時間待たされるといった現状も多きなロスを発生させており、業務効率を下げています。

これらのロスを解消するために、AIやスマートフォンを活用したシステムが用いられはじめました。
まず、再配達における問題は、例えばある企業ではユーザーがネットショッピングで注文をする際に配達時間を1時間単位で設定することができるようにしたり、荷物の到着予定時刻をユーザーにメールで知らせたり、実際に荷物が到着する10分前に再度アラートメールを送信するなどと連絡頻度を上げたことで、配達時のユーザーの不在率を2%まで下げることが実現されているそうです。このシステムの実現にはAIが活用されており、配達を行う曜日や時間帯、道路の混雑状況や周辺でのイベント等の開催情報等様々な情報をAIが収集・分析してリアルタイムで精度の高い到着予定時刻をユーザーに伝えることを可能にしています。

一方、トラックの倉庫での待ち時間の問題は、ある企業ではスマートフォンを活用したシステムで効率化が図られました。具体的にはスマートフォンからネットで積荷を降ろす時間を予約できるシステムを開発して、待ち時間を短縮しタイムロスの削減を実現しています。また倉庫側にもいつどのような荷物が届くのかこのシステムにより知らせることができるため、積荷の受け入れに必要な人員・機材などを先に準備して置けるようになり、業務効率が上がったというメリットもありました。

荷物の保管・移動業務を効率化するIoTソリューション

また、物流倉庫内の荷物の保管や移動方法も、テクノロジーによってどんどん効率化が進められています。

例えば物流倉庫内では、広大な倉庫内に多種多様な様々な荷物が大量に保管されており、従来のように人間が実際に荷物を探しに歩き回っていてはなかなか目当ての荷物を見つけることができす、時間や労力が掛かり大変非効率的です。テクノロジーを活用することで、これを劇的に効率化することができます。具体的には、目当ての荷物が格納されたコンテナをロボットが自動的に従業員のいる場所まで運んできてくれたり、あるいは荷物の格納された棚ごとロボットに運んでもらうことができたりと、人間が長い距離を移動しなくても済むようにできるのです。また、電動で荷物を運んでくれる台車なども開発されており、今後は人が動かなくてはならない場面においても殆ど人間の労力を使う必要がなくなってくるかもしれません。

配送効率を高める物流テクノロジー

最後に、配送における最新のテクノロジーをご紹介をします。現在、自動車の自動運転技術が開発されており大きな話題を読んでいますが、これに似た技術で荷物の配送効率を高めるテクノロジーが存在しています。
それが「隊列走行」と呼ばれるものです。隊列走行とは、ドライバーが運転するトラックの後を無人のトラックが複数台、コンピューター制御により自動的に追跡して走る技術のことで、現在実用化に向けて開発・テストが進められています。これが実用化されれば、1人のドライバーで今までの何倍もの積荷を運ぶことが可能となり、業務や生産性の向上が期待できます。

終わりに

人手不足が問題となっている物流業界では、現在テクノロジーの活用によって業務の効率化や省人化が期待化されており、急速に変化が遂げられようとしています。物流業界は、今まさにIoT、AI、ロボティクスなどのテクノロジーによって変革が起こっている最中なのです。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

以下資料もあわせてご覧ください!(無料ダウンロード)

事例資料

【業務用ウェアラブルデバイス】物流センターでの利用例(動線の見える化)

資料をダウンロードする