STB(セットトップボックス)のビジネス活用・導入事例まとめ

2018.08.27

放送受信・視聴だけでなく、その特徴を活かし、機能特化型コンピュータとしてあらゆるビジネスシーンで活用が増えているSTB(セットトップボックス)。

今回の記事では、STB(セットトップボックス)が活用されているビジネスシーンと共にどのような優位性があるのかを解説いたします。

はじめに

STB(セットトップボックス)は、テレビ放送や衛星放送、VODなどの様々な形式の映像信号を受信し、信号を変換してモニター等で表示できるよう配信する機器です。

▽より詳しくSTBについて知りたい方はこちら▽
『STBとは?5分で分かるセットトップボックス』


近年は、STB本来の持つ『映像配信機能』に加え、機器制御機能や映像のスクランブル解除(暗号解除)機能、ゲーム・カラオケ機能など様々な機能を備えたものが登場し、STBは利用シーンに合わせて必要な機能がカスタマイズされたものが販売されることが一般的です。

この様な背景から、STBはビジネスシーンでも様々な場面で活躍をしていますが、普段なかなか表立って目にすることのない機器であるために、STBを導入したことがない方にとってはその利用シーンや目的・活用方法はあまり知られていないかと思います。

そこで、今回はSTBのビジネス活用のイメージが湧くように、STBのビジネスシーンでの活用事例を以下のようにまとめてご紹介致します。

●ホテル客室のVOD配信
●オフィスにおけるテレビ会議システム
●観光施設・病院・店舗におけるデジタルサイネージ
●ホテルや家庭のAIルームコントローラー(IoTゲートウェイ)
●民泊運営企業向けデバイス

ホテル客室のVOD配信

ホテルや旅館など、宿泊施設の客室にテレビモニターが設置されていることは少なくありません。STBは、これらのテレビモニターから宿泊客がVOD配信を楽しむことができるよう、放送の受信・配信を行います。
VODは通常のテレビ放送と違って、視聴者がコンテンツメニューの中から自由に閲覧するコンテンツを選択できるという利点があります。

映画、ドラマ、お笑い番組や料理番組など様々なジャンルのコンテンツからユーザーが興味・関心のあるコンテンツを自由に視聴可能なため、客室でVODが閲覧できるようになると顧客それぞれの興味関心に合わせた娯楽サービスを提供することが実現され、宿泊客に提供する娯楽サービスの幅を増やすことができます。

また、ゲーム・カラオケ機能付きのSTBを設置すれば、宿泊客にさらなる娯楽を提供することも可能です。

オフィスにおける『テレビ会議システム』

ビジネスシーンにおいて、テレビ電話を行うシーンも現在少なくないと思います。
利用シーンとして、例えば以下の様な場面が考えられます。

○遠方に拠点があり訪問が難しい会社との商談
○忙しくて中々全員が集まることのできない役員会議
○海外の拠点との会議や合同研修
○自宅で仕事をするデザイナー・エンジニアとのやり取り
○遠方に住む人材とのWEB面接

以上のように、テレビ電話の活用の幅はビジネスのシーンにおいて多く存在しています。これらの会議や連絡をストレス無く円滑に進行するためには、通信が高速で常に安定し映像や音声が乱れないことが欠かせません。また、紙に書いた資料やジェスチャーを用いての説明をテレビ電話で行う際は、特に映像の画質も高品質なものでなくてはなりません。

インターネットを使用して無料でテレビ電話が可能なサービスもいくつか存在していますが、映像や音声の品質に難点があったり通信が不安定でその度に会議や連絡が途切れてしまうことがあるなど、業務効率を著しく下げてしまっているケースも少なくありません。

放送の受信・配信に特化したSTBなら、高画質・高音質で安定的な映像配信を行うための性能が備わっており、複数拠点を簡単且つスムースに繋げることが可能です。
なかには、STBにカメラが内蔵されたテレビ会議専用のSTBも一部存在しています。

観光施設・病院・店舗など各種施設における『デジタルサイネージ』

飲食業・小売業などの店頭でメニューやおすすめ商品、キャンペーン情報などを配信したり、或いは観光施設や医療クリニックなどでお知らせ情報や注意喚起を配信したりするなど、様々な使い方ができるデジタルサイネージですが、映像や画像などのコンテンツを配信するためには配信スケジュールを組んで配信をセットする必要があります。

これらのデジタルサイネージへコンテンツを配信する役割も、STBが担うことができます。

観光PRとして使用されるデジタルサイネージ

写真は2010年5月1日から同年10月31日まで、中国で行われた上海国際博覧会(上海万博)
民間企業・自治体のパビリオンの日本産業館「百面劇場」の様子です。
静岡県・近鉄グループ・横浜市は観光PRとしてこの「百面劇場」で8分間のPR映像を繰り返し上映しました。この左右中央から映像に取り囲まれる臨場感のある空間で、一つの映像を100面のテレビ(60インチ12台、46インチ38台、32インチ 50台)に分解し上映する技術は、トランザス社のデジタルサイネージ技術が採用されています。

▽トランザスのデジタルサイネージ製品▽
デジタルサイネージ「T-Signage」

ホテルや家庭の『AIルームコントローラー(IoTゲートウェイ)』

また、STBに付随させられる機能の1つとして「機器制御機能」があります。

例えば、現在スマート家電などの登場により、一般の家庭やホテル・旅館などの設備がIoT化できるようになりましたが、これらの設備の制御を一箇所にまとめて便利に使いこなし、遠隔操作・管理を行う為には、外部ネットワークと家庭内・施設内におけるネットワークとを中継する「IoTゲートウェイ」機能を持った機械が必要です。

これらの機械の役割を、「機器制御機能」と「情報の受信・発信機能」を持ったSTBが担うことが可能です。
このような、IoT機器を一元制御する機能を持った機器を「IoTコントローラー」と呼び、その中でも家電・設備を自動で制御・コントロールする機能を持ったものを「AIルームコントローラー」と呼んでいます。

▽IoTコントローラーについて、より詳細に知りたい方はこちら▽
『IoTコントローラーとは?業務効率を変える注目のIT』


この「機器制御」と「情報の一元管理」を行うことで、照明設備や空調設備、テレビ、カーテン等を、スマートフォンやAIスピーカー、ウェアラブルデバイス、タッチパネルなどのデバイスから操作することを可能にし、また離れた場所から部屋の家電・設備の稼働状況を監視・操作することを実現することが可能です。情報は一元管理されクラウドやサーバーに自動的にアップすることも可能なため、全ての機器の稼働状況や状態の情報を蓄積して不備・不具合の発見や稼働の最適化などを図ることが可能になります。
さらに、例えば空調設備なら、受信した温度や湿度等の情報を自動的に処理し、設定温度を変更する等機器を自動で制御することも可能となります。

▽具体的な製品や情報をご覧になりたい方はこちら▽
「IoTコントローラー」製品情報

民泊運営企業向けデバイスの『IoTコントローラー』

同様に、「IoTコントローラー」としての機能を活用して民泊運営事業の『課題』を解決することができます。

その『課題』とは、ルームキーの受け渡しにおける手間と安全面における問題と、本人確認における問題です。

多くの民泊事業の場合、部屋の鍵の受け渡しは民泊ホストが宿泊者に直接手渡しをするか、郵便受けなどの指定の場所に鍵を隠しておき宿泊者に隠し場所を連絡するなどといった方法で行われています。しかし、これでは民泊ホストは宿泊施設や鍵の受け渡し場所までわざわざ出向かなくてはなりませんし、なによりセキュリティの面で問題があります。

民泊ホストが宿泊者に直接手渡しをする場合でも、お互いに顔を知らない相手と会うため待ち合わせが不安だという声もあるでしょう。

また同様に鍵を受け渡した相手、または当日宿泊施設へ来たお客様が予約者本人であるか確認するために、これまでは様々な確認書類の受け渡しが必要であり、民泊ホストの手間が増え且つ宿泊者のスムースなチェックインを妨げてしまっていました。

そこで、玄関に顔認証機器を設置し、民泊運営に必要な本人確認を施設入室前に顔認証により実施してその場で電子鍵を発行する仕組みを構築することで、民泊運営者と宿泊者にとって課題となっていた鍵の受け渡し・本人確認における問題を解決することができます。

このシステムの実現の為には、顔認証機器と監視カメラ・ドアなどをIoTによってインターネット接続することで、これらの機器からリアルタイムに情報を取得することが欠かせません。これらの機器の制御と情報の一元化の役割を、「IoTコントローラー」の機能を持ったSTBが担うことができます。


▽この活用方法について、より具体的に知りたい方はこちら▽
『民泊ビジネスに欠かせない!「安心安全の民泊運営」を実現するための最新テクノロジー』

▽具体的な製品や情報をご覧になりたい方はこちら▽
 「IoTコントローラー」製品情報

終わりに

STBは、現在では映像の受信・配信を行う機器留まらず、様々な機能が備えられビジネスへの活用の展開も増えています。

目的・用途に合わせて、必要な機能がカスタマイズされたSTBを導入することで、顧客へ提供するサービスの充実や設備のIoT化による利便性の向上と業務の効率化など幅広い分野で様々なメリットを獲得することが見込めます。

是非、これらの事例を参考に、一度皆さまもSTBによって業務の効率化や顧客への新しいサービスの提供など実現できることがないか探してみてください。

▽STBの製品情報・スペックなどについてご覧になりたい方はこちら▽
「STB」製品情報一覧

今回は以上となります。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

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